17日から23日まで開催しておりました、西武渋谷店への出展は、おかげをもちまして無事に終了いたしました。
コロナウィルスの第3波の到来などといわれ、日に日に更新される過去最高の感染者数に戦々恐々としながらの開催でしたが、こんな状況でも足をお運びくださり、作品をご覧くださったり、お迎えくださる方がいらっしゃることに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご来店くださったみなさま、サポートしてくださったスタッフのみなさま、お世話になっている企画の方、ご一緒させていただいた廣子創さん、毎日快く送り出してくれた相方とライカ、SNSなどで応援してくださったり気にかけてくださったすべてのみなさまに、心より御礼申し上げます。
4月の緊急事態宣言の時に、1日だけで中止になって以来の西武渋谷店でしたが、今回はお隣のサンイデー・ギャラリーが会場で、これまでで一番ゆったりと広く、ほぼフルラインナップでたくさんの作品を展示させていただきました。
お客さまも、蝶が花から花へひらひらと移るように、作品から作品へとじっくりご覧くださり、素材や使い方についても興味を持って耳を傾けてくださったり、あれこれと合わせながらお選びいただけたのも本当に嬉しいことでした。
会期中に嬉しかったことはたくさんあるのですが、ひとつには去年、はじめて西武渋谷店に出展させていただいた時に、耳飾りを購入してくださった売場のスタッフさんが今回、それをずっと着けてお仕事をされていたこと。そのお心遣いに励まされるとともに、じんわり心が温かくなりました。
また、初日に羽根のハットピン／ブローチをご購入くださったお客さまが、ブローチとして着けて再びご来店くださり、「パンフレットを見てこれも欲しくて」と追加のお買い物ばかりか、お友達への贈り物までご購入くださり、嬉しそうに帰って行かれたこと。
普段はオンラインショップでの販売が主なので、お客さまの着けてくださっている姿や生の声を伺うことができた貴重な機会でした。
久しぶりの西武渋谷店・サンイデーは、手芸売場の様相も変わり、海外の刺繍糸や毛糸の美しい色に溢れています。
つばめボビンをはじめるとき、私がこうなるに至ったそもそもの原点について考えていた頃、幼い日の記憶のなかの、美しい刺繍糸のある情景が蘇ってきました。
当時暮らしていた町の、小さな薄暗い手芸店に初めて行った日のこと。小学校の手芸クラブで使う材料を探しに出かけたその店の片隅で、そこだけ神々しいばかりに色鮮やかにみえた刺繍糸の棚。
その艶やかな色柄に魅せられて、これでなにかを作ってみたい、と強く思ったのでした。
現在、作品に刺繍糸は使っていませんが、人生にそんなモノづくりの動機をくれた刺繍糸は今も私には大切で、気になる存在です。
つばめボビンの「ボビン」には、そんな刺繍糸への思いを込めています。
今回、さまざまな刺繍糸が並んだ売場に立ち、こんなにも幸せな場所で自分の作ったものを販売するようになろうとは、当時の私には想像もできなかっただろうなぁ、ずいぶん遠くへ来たのだなぁ、と感慨深い思いです。
「夢があるね」。
今回、お客さまにかけていただいた印象的なひと言。
キモノという文化は私にはとても夢のあるもので、私はずっとその夢をみさせてもらいながら製作をしてきたように思います。
キモノにこんな小物があったらもっと愉しいだろう、こんなものを合わせてみたら素敵だろう…、そんなワクワクを作品から感じてくださったであろうそのひと言に、つばめボビンをはじめてよかった、私はこれをやっていていいんだ、とあらためて思えました。
本当に、ありがとうございます！
次回は、来月12/23から、クリスマス真っただなかの横浜高島屋へお邪魔します。
打って変わって、ラインナップはキモノコモノ中心にコンパクトになりそうですが、個性豊かな3名の作家さんたちとご一緒させていただきます。
自分自身が立つ出展としては、はじめてのきもの売場。
コロナウイルスの状況は依然として心配ではありますが、はじめての横浜出展。クリスマスの風情とともに楽しみたいと思います。
駅からすぐのアクセスの良い場所ですので、ぜひご無理のない範囲で遊びにいらしてくださいませ。
//// 今後の出展予定 ////
12/23（水）〜29（火）
横浜高島屋 7階 呉服売場
10：00〜20：00
▽【大阪】つばめボビンのキモノコモノを期間限定でお取扱いいただいております▽
帯留や各種羽織紐、ナプキンクリップなど、追加納品しました！ 関西のみなさま、お近くへお越しの際にはぜひよろしくお願いいたします☆
阪急百貨店うめだ本店
11階 きもの売場《きものこんしゃす》
大阪市北区角田町8番7号
