今年もハロウィンが近づいてきました。
コロナ禍にあって、例年のような盛り上がりは期待できないかもしれませんが、こんな時こそ装いに季節感を取り入れて、気分だけでも楽しくありたいものですね。
つばめボビンでは毎年、なにかしらのハロウィンアイテムを作っていたのですが、去年はそういえば催事に手一杯で、季節を掬いきれていませんでした。。。
そんなこともあって、今年はちょっと可愛く帯飾りを2点だけ作ってみました◎
ハロウィンカラーを基調に、お馴染みのモチーフをちりばめた愉しい帯飾り。
それぞれの色は、絹糸をひとつひとつ巻いて手作りした巻玉と、スワロフスキー・クリスタル、まっくろくろすけのような黒のフェイクファーで質感のアクセントを。
巻玉は一般には刺繍糸で作ることが多く、私も初期の頃は刺繍糸を使っていました。
温かみのある手作り感を出すには、刺繍糸のほうが優れているのですが、キモノコモノとして絹物の帯に合わせるときには、木綿ゆえどうしても色が褪せたように見えてしまうのが気になって。
そこで、ある時期から刺繍糸をやめ、絹糸で作ることに。
絹糸は刺繍糸よりも細く、滑るので、最初はとても時間がかかって、こんなことで実用化できるのかな? と思いましたが、やっていくうちにだんだんとコツが掴めてきたようです。
なにより、キモノに合わせても見劣りしない絹糸の鮮やかな発色と上品な艶を見ると、もう刺繍糸には戻れません。。。
ちなみに、つばめボビンではさまざまな素材を使っていますが、なかでも巻玉は思い入れ深い素材の筆頭。
私のモノ作りの原点でもある糸については、公式サイトのAboutページで書かせていただいています。
お時間がありましたら、ご覧くださいませ。
巻玉を掘り下げて話が逸れましたが…
今回は、珍しく具体的なモチーフのチャームを使い、かぼちゃのランタン、おばけ、黒猫などがぶら下がり、小さいですが、上のほうにはコウモリがパタパタ♪
ハロウィンコーディネートに取り入れるもよし、もちろんそれ以外のコーデでも、帯周りに季節のスパイスとして。
さらにこのほど、帯飾り用の箱も新たに作りました。
オンラインショップでお買い上げいただいた際、これまで帯飾りは台紙に留めてお送りしていました。
これはこれで継続しますが、以前からイベントの時などに、箱に入れるとしたらどんなふうに? というのが、私のなかで課題になっていました。
去年の催事では、ロゴのラベルを貼った透明ボックスに薄葉紙を詰めて入れていたのですが、もっと見栄えのする、いいやり方はないものか… と毎回なんとなくモヤモヤ。
オンラインショップでも以前から有料ボックスの設定を検討していたこともあり、この際しっかりとした納得のいくものを作ろう! と。
紙好き、印刷好きのこだわりで、帯飾り用ボックスに入れる台紙は、シルクスクリーンで一枚一枚手刷りしたもの。
よく見るとキラッと光る、ゴールドのインクで。
箱や紙、印刷のことを書き出すと長くなるので(笑)、これはまたの機会にあたらめて。