前編からの続き、12月の横浜高島屋さんに出展したときのコーディネート記録です。
クリスマスが終わり、年末に向かう時期の百貨店はどことなくお正月を意識して、和な雰囲気に。
正面玄関には振袖が飾られ、すぐお隣の売場ではお正月に飾る和布の雑貨なども人気でした。
◎4日目
せっかく初めて横浜に呼んでいただいたのだから…ということで、この日のテーマは「ハマのダンディ」。
・ダイヤと四角の紬 ／きものなかむら
・たくさんの帽子が楽しげに群れる名古屋帯 ／花邑
・ブルーに縞の帯揚げ ／やゝ
・赤と白の縞の三分紐
・イタリア・ヴィンテージボタンの帯留／つばめボビン
・天然石の帯飾り・アゲート／つばめボビン
・クリーム色の別珍足袋
・もこもこファブリックの草履／KIMONO MODERN・岩佐
港ヨコハマにちなんで、瑠璃色が美しいイタリアのヴィンテージボタンの錨の帯留、さらにお洒落なダンディさんが居そうという勝手なイメージで、帽子柄の面白帯を。
帯留の瑠璃色とのリンクで、帯揚げと帯飾りはブルーに。マリン風に見立てた三分紐のストライプの赤は、帯の帽子柄のリボンの色とのリンク。
毎年ほぼ複数回の出番がある、私のキモノ箪笥の袷のエースの紬に合わせ、全体的に濃色ですっきりとまとめました。
会期中、神奈川県も感染者数が増えてきたために在店人数にも制限が設けられ、私は5日目はお休みさせていただきました。
◎6日目
キモノで在店する最後の日。この日はどことなくお正月の寿ぎを意識して、数少ない和の雰囲気の帯の中から仔犬の帯をチョイス。
・3色のブルーの曲線が絞りで表された紬 ／キモノ和楽市大宮店
・アンティークの羽裏からの仕立て直し、鞠を追いかける仔犬柄の名古屋帯 ／灯屋2
・濃いめのオレンジ～アイボリーの暈しの帯揚げ
・天然石の帯留（ラピスラズリ）／つばめボビン
・シルクのイロドリ帯飾り ／つばめボビン
以前、つばめボビンのキモノコモノを扱っていただいていた、大宮のキモノ和楽市さんでひと目惚れした絞りのキモノ。絞りは和風だけれど、どことなく北欧風にもみえるグレイッシュな色には、いつもオレンジ系を合わせたくなるので、帯揚げはオレンジ～アイボリーの暈し。
帯揚げを結ぶのも苦手意識が強かったのですが、出展前の自主トレで少しずつ成功率が上がってきました。（先生方の動画のおかげ…！）
以前は縮緬の帯揚げを使うことが多かったのですが、綸子のような素材も意外に結べることを発見。こちらの方がすっきりと仕上がりますね。
なんともいえない顔をした仔犬の帯はアンティークの羽裏らしい色遣い。鞠の中の赤をとって、三分紐は暗めの赤に。
帯飾りは、鞠の模様の浴衣と合わせるために作ったものを、久々に取り出して（しまった、裏返しだった・汗）。ラピスラズリの帯留とブルーで揃えてみました◎
それにしてもこの仔犬帯は芯が柔らかくて、初めて銀座結びをしてみたのですが、フニャフニャで形がグズグズに（泣）。前帯にもシワが…↓
mumeaさんのスカーフをバッグ風にアレンジしたものを持って。
約一週間にわたって毎日キモノで過ごす（結果的には1日お休みをいただきましたが）ということで、時間的、体力的、コーディネート的に大丈夫なのかと始まる前はかなり不安でしたが、うまく着られたかどうかはさておき、始まってしまえば毎日が愉しくて、あっという間の一週間でした。
キモノ以上に不安だったのが実は履物。
私は靴でも草履でも、履物には何かと苦労するほうで、合わないとマメや水ぶくれができたり、翌日まで全身ガタガタ、なんてことも。
ここ2年ほど、今後の長時間のキモノでの立ち仕事を見据えて、足が痛くなりにくいお草履を探す中で出合った岩佐さんのお草履は、一日立っていても足の疲れが違う…！ と感嘆。
今回は実に半分がこちらのお草履で、随分助けられました。
出展前に実はもう一足、KIMONO MODERNさん×岩佐さんのお草履を注文していたのですが、残念ながら会期に間に合わず、終わった途端に届きました（笑）。
せっかくなので写真だけ。
ダルメシアンみたいな柄にミントグリーンが効いた花緒に、辛口なクロコダイル風の台。
今年はこちらもコーディネートの心強い戦力になることを期待して…！
前・後編にわたって長々とお届けしました出展コーディネート記録、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今年は去年以上にたくさんキモノを着られる年にしたいと思います！
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▽【大阪】つばめボビンのキモノコモノを期間限定でお取扱いいただいております▽
帯留や各種羽織紐、ナプキンクリップなど、追加納品しました！
関西のみなさま、お近くへお越しの際にはぜひよろしくお願いいたします☆
阪急百貨店うめだ本店
11階
きもの売場《きものこんしゃす》
大阪市北区角田町8番7号
