ビーズ刺繍のストールピン、そしてストッパーのこと

春が近づいてきたとはいえ、まだ油断できない寒さも続くこの頃。
私自身もずっと愛用していて、ひそかな人気でもあるストールピン。

tsubame-bobbin.hatenablog.jp昨年は天然石と動物モチーフのものをご紹介しましたが、今年は新たにビーズ刺繍のストールピンを作りました。

昨冬から試作と試用を重ね、ようやくのお披露目。
ビーズ刺繍のクリップ同様、小さなグラスビーズをひと粒ひと粒刺繍して制作しています。
クリップと比べるとやや大きめで、存在感のあるサイズ。

存在感のある大きめサイズ♪

光に反射してキラキラと輝き、秋冬の装いのアクセントになってくれます。

さて、今年から新たに、ストールピンにはピンを落としにくくするシリコンストッパーをお付けすることにしました。(ロングストールピンは除く)

ブローチやピンのアクセサリーは、おしゃれをワンランクアップさせてくれる嬉しい小物ですが、落としてしまう可能性と隣り合わせ。

私自身も試用を重ねる中で、また愛用していたブローチなども、何度か落として紛失した経験があります。
気がつくとあるはずのストールピンやブローチが忽然となくなっていた時のショック、そして喪失感といったら、、、(涙)

その喪失感を少しでもなくせないかと、以前からたびたび考え続けてきました。
ブローチなどではロック機能のあるピンもありますが、私の経験の範囲内でいうと、ブローチピンのロックは結構緩みやすく、使っているうちにロック機能が失われるうえに、くるくる回ってかえって針の差し込みがしづらく、あまり使い勝手が良い印象がありません。
そんなときに見つけたのが、市販されているシリコン製の「ブローチストッパー」なるもの。

これはいいかも! と思いましたが、よく見ると雫型のそれは結構小さそうで、だんだんと細かいものが見えづらくなってきた私には、ストッパーを針に刺すこと自体がちょっと大変そう。
ブローチのように出かける前につけて、帰るまで外さないものであれば、家でゆっくり付け外しができますが、ストールピンはそもそもストールと連動しているため、外出先で着け外す可能性が高いもの。じっくり腰を据えてつけ外ししなければならない形状では煩わしく、あまり役に立たないような気がしました。

そういったことを踏まえて探し、たどり着いたのは同じくシリコン製のピアスキャッチでした。
ストールピンの針の太さが差し込めること、小さ過ぎず、目立ち過ぎない形やサイズのものを求めて、さまざまなお店から買い集めて比較・検討した結果、こちらのシリコンキャッチに決めました。

六角形でカクカクしているので掴みやすく、他製品よりも針を刺す面が広いので、他の形よりも差し込む際に滑って指を刺してしまう心配が低いと思いました。

正直、消耗品ではありますが、せっかくご購入いただくアクセサリーを、少しでも長くお使いいただく助けになればと思います。

使い方はこちら。

このように、針に刺すだけで手軽に失くしにくくなるストッパーですが、ひとつだけご注意いただきたい点があります。

それは、針受けから針が外れた状態でストッパーに引っかかっている時は、ストールピンの針先が露出していて危険、ということです。
なにそれ、当たり前でしょ。と思われるかもしれませんが、外れていることに気づかずに掴んで指先をけがしてしまったり、転倒したはずみに外れてお身体に刺さるなどの危険性もゼロではありません。

ストッパーがなければ重力で落ちて、針は刺さらずに済むのですが、ストッパーを使ったことでけがにつながってしまう可能性もあるということをどうかご理解いただいたうえでご使用いただきたいと思います。

実はこの点を私は長らく思い悩み、ストッパーをつけるべきか、やめておくべきかをずいぶん考えました。
でも、暮らしを豊かにしてくれる道具の数々も、使い方しだいで便利にも凶器にもなり得るように、注意を促すことで失くしてしまう悲しみを減らすことができたら、その方がいいかな、と決心しました。
大袈裟なようですが、どうかこのような危険性もあるということを頭の片隅に留めてご使用いただけますと幸いです。

堅苦しいことを延々と書いてしまいましたが、実際、私自身もこちらのストッパーを試用していて落下を防げてホッとしたことは何度もありました。
注意して使用する限りにおいては、ストールピンの落下を防いでくれる優れものだと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ビーズ刺繍のストールピンは、明日からの日本橋三越本店のイベントでお披露目いたします。

ぜひお気軽に、遊びにいらしてくださいませ!

2/28(水)〜3/5(火)
日本橋三越本店 本館4階 呉服《華むすび》
11時〜19時