阪急うめだ本店へ 《天然石の帯留》

10/2よりスタートしました、大阪・阪急うめだ本店 11階 《きものこんしゃす》への納品シリーズ、第3弾は《天然石の帯留》をご紹介します。

▽これまでのご紹介記事はこちら
第1弾 淡水パールの羽織紐
第2弾 ナプキンクリップ

 

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天然石とチェコ製ガラスの帯留

色柄のきれいなもの、シックなもの、クールなもの、ちょっと面白いもの。
帯留は、ひとつひとつが豊かな表情をもつ天然石を中心に、ガラス製のもの(チェコ製ガラス《ドラゴンブレス》、チェコ製ガラスボタン)も少しだけお送りしました。

一番上から時計回りに、
チェコ製ガラス《ドラゴンブレス》の帯留/トルマリンインペグマタイト/K2ブルー/ブルーレースアゲート/ソーダライト/チェコ製ガラスボタンの帯留/ラルビカイト/モスアゲート/ダルメシアンジャスパー/ピンクカルサイト

 

天然石というと、誕生石だったり、効果(?)やパワーだったりと、選ばれる基準はその方によってさまざまですが、個人的には「出会い」のひと言に尽きるのではないかな、と思います。
今回の石たちもどなたかとのよい出会いに恵まれて、ご縁が繋がれば嬉しいですね。


今でこそ、天然石の帯留はオンラインショップでも出展でも人気者ですが、つばめボビンの初期の頃の私は、手仕事というものは「手をかけて作っていること」こそが正義であり、手間暇や時間をかけて作っているものこそが尊い、むしろそうでなければならない、という強い思い込みがありました。

作り手目線ではよくある話かもしれませんね。

 

でもあるとき、とてもお世話になっている方に、天然石だけの帯留なんていうのもいいんじゃない? という趣旨のアドバイスをいただき、目から鱗が落ちました。

お客さまは、必ずしも私がかけた手間暇を求めているのではないのだと。
欲しい! 使いたい! と心が踊るなら、時間や手間は関係ないのかもしれない。
よくよく自分自身の買物を振り返ってみればわかりそうなことですが、思い込みとは恐ろしいものですね。

 

そこから私の視野は大きく広がり、天然石や各種ガラス、ヴィンテージボタンなど、素材が主役の多彩な帯留が次々に生まれました。
アドバイスをくださった方には、今も感謝の思いが尽きることはありません。

天然石にはたくさんの種類がありますが、どれも悠久の時と自然が育んだ、世界にひとつだけの存在。
同じ石でも、まったく同じ色や模様はふたつとない。人間と同じく、オンリーワン。

広い世界のどこかで長い年月をかけてできた石を採掘する人、加工する人、販売する人がいて、日本でキモノコモノを作っている私がそれに出会って帯留に仕立てる。

そんな石との出会いまでの長い長い時間と不思議なご縁に思いを馳せながら、仕入れは必ず足を運び、ひとつひとつを実際に手にとって、吟味して選んでいます。

 

思い出すのは、キモノを始めたばかりの頃、帯留にならないか? と箸置き(←カジュアルキモノあるあるですよね)をはじめ、さまざまな雑貨を物色してまわっていた頃のたとえようのないワクワク感。

毎日が楽しくて、キモノのことを考えていると世界がキラキラして見え、まだ見ぬ愉しい世界がどこまでも広がっているように思えていました。

その気持ちを、今は自分だけでなく誰かのキモノ姿のために使わせていただいている。このことには、本当に感謝の思いが尽きません。

 

つばめボビンは、単にアクセサリーやキモノコモノを作るだけでなく、世界のどこかで人知れず眠っている素材の美しさや素晴らしさを発掘し、調えて、日常やキモノに合わせることを提案するブランドでもあります。

素材の力を信じて、私は形を調える。

時間や手間をかけて作り込むだけではないそんなスタンスも、つばめボビンのひとつの姿だと、今では思っています。

 

画像の帯留は、うめだ阪急本店にて期間限定でご覧いただけます◎

阪急百貨店うめだ本店
11階 きもの売場《きものこんしゃす》
大阪市北区角田町8番7号

 

▽同じものはありませんが、天然石の帯留はオンラインショップにも掲載中。

こちらもぜひご覧くださいませ。

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